水中運動が人気の秘密
最近のスポーツクラブやフィットネスクラブではプールの人気が高まり、水中運動プログラムの利用者が増加しています。その背景には、運動経験が少ない人や高齢者といった人々の利用の急増があります。
従来のスポーツクラブやフィットネスクラブといったら、アクティブで運動が大好きな人たちが集まる場所でした。そこに長期的な健康ブームが重なり、利用者の傾向が「体力・筋力増強」から「健康維持・体質改善」へと徐々にシフトしていったのです。
体に優しい水中運動
水中運動は、体に負担をかけずに高い運動効果を得られることから人気を集めています。体に優しい水中ならではの効果があるのをご存じでしょうか。
- 肩こりや腰痛を和らげる
- 緊張している筋肉をほぐす
- 血流がよくなり、心臓の働きが活発になる（陸上の1.5倍）
- 高脂血症や糖尿病、高血圧症など生活習慣病の予防につながる
その他にも、水中運動によって「便秘が治った」、「適度な疲労感で、眠りの質がよくなった」、「膝関節（リュウマチ痛）が改善した」、「コレステロール値が下がった」といった効果が報告されています。
効率よく鍛えられる3つのポイント
- 水の抵抗
- 水の抵抗は体に優しい負荷をかけます。「すばやく動くことが難しい」＝「水の抵抗」が自然に運動効果を高めてくれます。
- 水の浮力
- 水中では体重が約1／10になります。そのため膝や腰に負担をかけずに運動できます。リハビリや医療プログラムにも多用されている確かな効果があります。
- 水温
- 通常のプールの水温はだいたい30度。また水は空気の20倍以上も熱を伝えやすいため、水に入るだけで細胞の体温調節機能が働きます。これによって脂肪燃焼活動がアップし、エネルギーを消費してくれるのです。
「水中運動」は泳ぐことだけを指すのではありません。運動が苦手、運動経験があまりない、高齢である、などの理由で他の陸上運動をあきらめていた方でも大丈夫。水中ウォーキングやアクアビクス、水中体操で十分な効果が得られます。水に顔をつける必要もないから、たとえ水が苦手でも運動が可能です。
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